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花見酒


 六代目 春風亭柳橋 しゅんぷうていりゅうきょう 明治32(1899)年10月15日~昭和54(1979)年5月16日 享年79 前名=春風亭小柳枝

 昭和5(1930)年10月11日。柳家金語楼らと共に「日本芸術協会(現=落語芸術協会=芸協)」を設立し、昭和49(1974)年まで、44年間会長を務める。

 なお、芸協の現会長は、2004年より桂歌丸。東京の他の落語団体は、「落語協会(会長=十代目 鈴々舎馬風)」。「圓楽一門会」。「落語立川流」。上方落語は、「上方落語協会」で、それぞれが別組織。

 「柳橋」は柳派の名跡ですが、平成16年に七代目が亡くなって以降は空席となっています。初代から五代目までは麗々亭柳橋(れいれいていりゅうきょう)と名乗っていたため、六代目を初代とする説もあります。

 この難しい落語がお判りになりますかねぇ・・・^^。まるで、イソップ物語にありそうな話です。取らぬ狸の皮算用とも云うべきか・・・^^

 落語の難しさには、現代とは違う貨幣単位と云うのがあると思います。江戸時代の通貨は、基本的に四進法で・・・一両=四分=16朱=4,000文です。それが現代の価値でどれほどかと云うと・・・一両は、8万円と考えれば、大きな間違いはありません。つまり、一文は20円となり、屋台の掛け蕎麦一杯=16文=320円となります。

 ただし、そんなに単純ではなくて、銀の重さを基準にした「秤量貨幣単位」ってのもあるんです。「一貫」とか「小粒」とか「青差し五貫文」と云うようなフレーズが、落語や時代劇には出てまいります。それをどのように解釈するかなんですが・・・上記の四進法は、金本位の固定相場制、「秤量貨幣」は銀本位の変動相場制とお考え下されば、当たらずとも遠からずだと思います^^

 さらに難しいのは・・・幕末の物価上昇による貨幣価値の下落や、明治時代になってからの「円銭」の単位と、江戸時代の単位との併用が出て来る点です。私は、もう何十年も研究していますが、今だに良く判りません。でも、それをちゃんと解説できる人もいないんだからしょうがない。噺家さんでさえ、いい加減に「一分と云うわずかな金」なんて語ってます。「一分」って2万円だから、大金なんですよ^^。この件に関しては、多分、私の解説が世界一判りやすいと思います(^-^)v

 で、落語の時代背景が明治の場合は、一両=明治時代の一円です。この一円が、現代の価値で幾らなのかは、判りません。と云うのは、鎖国をしていて、ほとんど経済的発展の無かった江戸時代と比べると、明治時代の経済発展は比べ物にならないからです。

 この演目に付いてだけ云うならば、時代設定は不明ですが・・・おそらく、明治の中頃以降だと思われます。と云うのは、銭儲けの話を持ち込んだ人が二両持っていると語られてますから、江戸時代ではあり得ません。江戸時代ならば、一両(8万円)と云う金額で、一年暮らせると云う事になってます。だから、ここではかなりのインフレ状態で、現代の貨幣価値に換算すると・・・一両=四貫=千円~二千円くらいではないでしょうか・・・

 四斗樽と云うのは、よく木槌で蓋を叩いて割る酒樽の事で、72リットル入る樽です。この演目では、その大樽に、金が無いので、1~2リットルの酒しか買えなくて入っていないのです。だから、担いで行けば、チャポチャポしちゃう^^
 ↓参考までに、私が夜も寝ないで昼寝して書いた記事「落語時代の通貨」(^-^)v
http://blogs.yahoo.co.jp/yacup/311181.html
 ちなみにここの画像は、上野公園の染井吉野で、今年2007年は、3月23日に開花しました^^

コメント

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おもしろかったあ!!酔っ払ってたら、最後「なるほど!」と思っちゃうんですかねえ。そこがいいところですね。この人の話し方も、とってもいいです。

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最初は、この前の記事のタモさんを思い出しちゃいましたが・・・^^ゞ。毎度、この記事中の『薮語録』がありがたい^^!!柳橋師匠の酒ヤケなのか何なのか、この声が『落語声』って感じがします^^。蕎麦も酒も妙に言葉とともにモノが浮かびます^^。あ~、呑みて~、喰いてっ^^ゞ。

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薮先生のお陰で「寄席」に行かなくても自宅であぐらかいて、落語が聞ける(*^^)v ナントいう贅沢が出きるのだろうかと、熱燗をいただきながらブログを開く!無駄のない時間の過ごし方!ヽ(^o^)丿

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*みほさん、まあ、落語っぽい落語ですね^^。現実には、こんな話は、幾らなんでもあり得ないでしょう・・・^^。柳橋師匠は、クセの無い落語で、金馬師匠共々親しまれました。「子鹿のバンビ」と云うディズニー・アニメでフクロウおじさんの声の吹き替えをやりました。今は無くなってしまった近所の映画館で、子供の頃見た印象が深いです。

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*ヤマさん、柳橋師匠は、まさに落語家らしい落語家でした。昭和30年代のNHKテレビには、落語以外で何度も出ていたと思います。その意味では、金語楼さん共々、落語家のテレビ進出のハシリだったと思います。

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*お菊さん、落語って、漫才とは違って、今現在の事を語るんじゃなくて、云わば話の時代劇なんですよね^^。テレビなら、映像である程度の情報は入っても、落語は元々一人芝居ですから、ある程度の解説が無いと、ただ面白いだけで終わっちゃって、その時代背景なんかが判らない事になります。残念ながら、今の落語界は、漫才風になってしまって、伝統が感じられません。

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o(〃^▽^〃)oあははっ♪、途中で「それって、絶対お酒が無くなりますから~~~ぁ(^O^)♪」って思いながら、ハラハラ、ドキドキ、ワクワク・・ほ~~ぉらね♪。。面白かった♡(*≧m≦*)

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*きゃんさん、こう云うお話は、面白いでしょう?結局誰も損も得もしてなくて、自分のお金で酒を飲んで、無駄が無くて得した気分になっている。借りた樽と一貫のお金を酒屋に返してウチ帰って寝ちゃえば、めでたし、めでたし^^。・・・あっ、桜見るの忘れちゃった(´,_ゝ`)プッ

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面白かった~♪ 確かに無駄はないけど・・(笑)お気楽な二人でいいな(^_-)-☆ 「落語時代の通貨」すっご~くわかりやすかったです 金と銀でこんなに沢山種類があったら数字の弱い私は生活できないかも・・

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*みるさん、転勤準備にお忙しいのに、お出でいただきまして恐れ入ります。お忙しい時ほど平常心でいる事が大事です^^。ネットで調べても、一両が現在の幾らだなんて、自信を持って書いている人はいないと思います^^。物価の変動もありますし、江戸時代が進むにつれて、小判の金の含有量が下がって来て、実際の価値が下がって来ちゃうんです。明治維新が起こった理由は、王政復古や徳川幕府への政治不信ばかりではなく、幕府の財政破綻もあると思います^^

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そうですね! 現代落語が受けるからといって、そればっかりに流れてしまうのはよくない傾向ですね!

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*お菊さん、落語って、前にも書いたと思いますが・・・最初は、寺方の法話だったと思うのです。或いは、中国の寓話やイソップ物語のような教訓的な話をするものだったと思うのです。でも、単に話しても面白くないので、瀬戸内寂聴さんのように、面白く、為になる話をしたんだと思います。コレは曲解かも知れませんが、単に面白いのが漫才で、落語は、何らかの教訓を含んでいる話だと思うんです。じゃ無かったら、私がコレほどまでに落語に熱中するはずはないですよ^^

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これもまた花見の頃の滑稽な噺ですね。
“儲け話”“酒”八つぁん熊さんに代表されるような“間抜けコンビ”の珍道中、人間の愚かさが滑稽に描かれてますよね~(・x・)

儲け話で「樟脳玉」をお金の計算で「つぼ算」を思い出しました(笑)

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*二年前の事は、お知らせは無かったけれども、薄々、感ずいてはいましたよ。

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*りらっち。。
かつての、インディ・ジョーンズ・プラムさんみたいに、古い記事を引っ張り出しますねぇ。いやいや、結構ですよ(^∇^)

柳橋さんは、お酒を飲まなかった人なので、酒飲みの口調は、一般的な定型化されたものですね。志ん生さんみたいに、「うんうん、そう云う事もある」と云うような、酒飲みにしか判らない、機微みたいなものは出て来ませんね(^ω^)

「樟脳玉(しょうのうだま)」とは、また渋い演目ですねぇ(^∇^)
私は、圓生さんの樟脳玉しか聴いた事がありませんが、現在、この演目を受け継いでいる人はいるんですかねぇ。

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*続き。。
樟脳玉とは、ちょっと設定が違うのですが、同じような内容の演目に、「不動坊」あるいは「不動坊火焔」と云う演目がありますね。怪談噺風の滑稽噺なんですが、これは、東西共によく演じられますね。

「不動坊」は、五代目 小さんのがベストだと思いますが、小さん門下の多くの噺家さんが持ち根多にしていますね。

「壷算」は、直近の「日本の話芸」で、歌丸さんがやってましたね。NHKはどう云うつもりか・・・4月からの番組改編で、日曜早朝の再放送版の「日本の話芸」の放送時間を、45分繰り上げて、4時半から5時の放送になりましたね。

絶滅寸前の落語放送ですが、毎月第三日曜早朝、4時15分から放送しているTBSの落語番組と放送時間をぶつけて潰そうとしているのでしょうか・・・(^ω^)

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