FC2ブログ

記事一覧

スカラーソング


 スカラーソングと云うのは、明治から昭和初期にかけて活躍した神長瞭月(かみながりょうげつ 1888~1976)と云う演歌師が作詞した歌。当時の演歌と云うのは、自由民権運動や大正デモクラシーの高まりと共に、街頭で演説する人が増えて、社会や風紀を乱す恐れがあるために、街頭での演説が禁止されました。演説ではなく歌を歌うなら構わんだろうと、バイオリンを弾きながら社会風刺の歌を歌ったのが、演歌です。
 
 あくまでも社会風刺の歌詞がメインなので、曲は良く知られているものを使いました。このスカラーソングの曲は、滝廉太郎(1879~1903)の「箱根八里(1900)」です。米国でも同様の事がウディ・ガスリー(1912~1967)などのフォークソングの初期の頃にあって、曲は良く知られた古い民謡が使われました。
 
 神長瞭月が作ったオリジナルの歌詞は、こちらの記事で既出ですので、今回は、エノケン(榎本健一 1904~1970)が浅草オペラでやったバージョンにします。この歌詞は誰が作ったものか不明ですが、三木鶏郎(1914~1994)さんではなかろうかと思います。
 
都に名高き須田町の 電車通りを眺むれば 今は昔 武蔵野原の 面影いずこベルの音高く
走れる電車の割引き乗らんと 喧嘩腰の労働者 田舎の田吾作親爺が 赤いケットをぐるぐる巻いて
おらぁの行くとか どこだんべ 杢兵衛さんよ 早く来さっせ ぶん乗りはぐれちゃ てぇへんだ
生き馬の目を抜く東京ちゅうは 大道歩くも 電車に乗るも 命が危ねぇ 気を付けしゃっせ
おらぁぶったまげただよ 22型の時計がねぇ

コメント

No title

箱根の山は天下の県~♪有名な我が愛県の唄^^。
エノケンさんの存在感って、やはりスゴかったんですね。
今で云う、パンクロックだ^^。これは!
傑作!!!

No title

一瞬、高田渡さんかと思いました。

No title

*ヤマさん。。
ヤマさん県は、北海道を除くと、最長の海岸線を持ってるんじゃないですかねぇ(^∇^)
ヤマさんのところは県西部ですが、箱根山は県東部ですね。かなり距離があると思いますが・・・(^ω^)

もちろん浅草出身の喜劇人は、たけしや渥美清さんを初めとしてたくさんいるんですが、彼らの大先輩がエンケンさんですね。エノケンさんが切り拓いた道を単に進んだだけなのかも知れません。

古川緑波(ろっぱ)とエノケンは、東京の喜劇を語る上で、彼らの影響を受けていない人は誰もいないとも云えるパイオニア(開拓者)でした。

No title

*キャバンさん。。
高田渡は元々、ウディ・ガスリー信者ですから、同じようなテイストをバイオリン演歌に求めて、添田唖蝉坊が作った演歌を若い頃はたくさん歌ってました。

現在、一般的に知られている歌手でこのテイストを持っているのは、なぎら健壱さんくらいではないでしょうか。ちなみになぎらさんは、桜井敏雄さんが使っていたバイオリンを遺贈されています。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

藪さん

Author:藪さん

月別アーカイブ