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講釈根多


 落語には、講釈(こうしゃく)根多と云うものがございます。講釈と云うのは、現代では、講談(こうだん)と云ってますが、その云い方は明治時代になってからのものらしく、落語や浪曲と同じように、一人で語る話芸です。「講談社」と云う出版社がありますが、明治末期に講談本を多く出版して成功したので、その名称になっているのではないかと推測されます。
 
 落語は、笑話本を元根多にしているものが多いのですが、講談を落語にしたものも、結構な数あります。「源平盛衰記」などの軍記物や、お奉行様の登場する政談物の多くは、講談を元根多にして、落語にしたものだと云えます。
 
 落語の時代設定は、江戸時代や明治・大正時代で、落語を語るスタイルも、着物を着て座布団に座って語ります。大相撲は、江戸時代の武士のように、額の生え際から頭頂部にかけてを剃刀で剃ったりしませんので、あのヘアスタイルをチョンマゲとは云いませんが、関取衆は髪を長く伸ばして大銀杏と云う髪型にします。およそ、現代の風俗からは懸け離れた存在です。
 
 だからなのか、現代の若い噺家さんは、現代のミーちゃん、ハーちゃんに笑ってもらえるように、落語の内容や表現方法を変えちゃうのでしょうか・・・だったら、着物なんか脱いじゃって、ローウエストのダブダブのズボンをはいて、ランニングシャツかなんか着て、座布団なんかに座らないで、立って漫談をやればいいじゃないですか。その方が古臭い落語なんかやってるよりも、よっぽどミーちゃん、ハーちゃんに受けますよ。寄席じゃなくて、クラブ(平坦発音)でやりゃいいじゃないですか・・・
 
 小言が延々と続いて、何の記事だか判らなくなっちゃいますので、話を元に戻しますと・・・3月11日の金曜日の午後2時46分頃に、未曾有の大地震があって、その後の何度もの大津波によって、最終集計では、何万人もの死者が出てしまうであろう、大災害が起こっちゃったんですよ。もうすぐ三週間にもなろうとしているのに、何とか復興のめどが立ったんですか?
 
 地震や津波の被害は、人間にはどうにもならない天災ですが、その後の復興作業は、明らかに無能な政府による人災です。人間の森羅万象を語っている落語ですから、現在の状況に最も相応しいと思われる演目を出しましょう。それは、上方落語の講釈根多の「木津の勘助」です。
 
 「木津の勘助」とは、本名は中村勘助と云い、天正14(1586)年、相模の国(神奈川県)で生まれました。寛永16(1639)年、近畿一円が冷害に見舞われ大飢饉になった時に、大阪城の備蓄米を放出するようにと願い出ましたが聞き入れられなかったので、私財を投げ打ちましたが、それではとても足りないので、大阪城の米蔵を破って庶民に米を与えたために、「お蔵破り」の罪で投獄され、万治3(1660)年、75歳で没しました。
 
 大阪市浪速区敷津にある、敷津松之宮(しきつまつのみや)には、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と大國主命(おおくにぬしのみこと)を祀ってありますが、その摂社(せっしゃ=本社の管理している末社)の大国主神社には、「木津の勘助」の銅像があります。誰じゃ、そんなものには「気付かん(木津勘)」と云ってるやつは・・・山田君。座布団全部持ってっちゃいなさい・・・(^ω^)
http://o3wg.up.seesaa.net/i/E7AC91E7A68FE4BAADE9B6B4E5858920E69CA8E6B4A5E381AEE58B98E58AA9.wma 27:11 木津の勘助 / 笑福亭鶴光
 データ・・・二代目 笑福亭鶴光 昭和23(1948)年1月18日~ 本名=小林幸男 出囃子=春はうれしや

 昔の「勘」は立派な侠客でしたが、今の「菅」は、いったい何をやっとるんじゃい。

コメント

No title

今の政府は、「五目講釈」(鮫講釈)状態なんでしょう。
鮫だけでなく、人間も逃げたいですが、あの船に乗った乗客みたいなものでしょうね。
勘違いであっても良いですから、「鮫」を追い払うリーダーが出てきてほしいですね。

No title

政府や東電の対応の不味さには今さらながら呆れます。
メルトダウン(炉心溶融)が起こっているのに、今だに言葉を濁しています。
鶴光師は言葉は濁しません(^^)
上方落語でありながら、寄席ではあっさりとした演出で高座を努めます。
敢然としたリーダーが出て来て欲しいです。

No title

おはようございます

鶴光ですね♪ありがとうございます。
戻って聞かせて頂きたいです。
聞かせて頂きたいネタが溜まって溜まって…嬉しい悲鳴を上げています。

No title

師匠、お久し振りです。

中村勘助さん、大塩平八郎さんみたいなお方ですね。
『講釈師見て来た様な嘘を言い』・・・・・

No title

*キャバンさん。。
福島の農家で自殺があったと、怖れていたニュースが伝わってしまいました。
政府の安易な発表が、悲惨な二次被害を生んでしまうんです。
国民には理解不能な情報をテレビで垂れ流すのも同じ事です。

避難が必要なほど危険なら、政府が責任を持って避難指示をすべきであり、ワイドショー的な根多扱いをすべきではありません。もしかしたら危険かも知れないので、農産物の出荷停止をすると云うのなら、それによって二次的な被害を蒙る生産者の保障をまず云ってから、出荷停止にしなくてはいけません。

まったく関係の無い農家が二次被害を受けてしまうのは、無能な政府による人災です。総理大臣と官房長官は、直ちに、自殺した農家へ謝罪に行くべきです。

No title

*菖蒲園さん。。
現在の原発事故の状況は、とても東電の技術では対処できないものです。新たに悲惨な状況がどんどん出て来ているのは、今頃になってようやくそれが判ったと云うだけで、最初っからそう云う状態になっていたんです。

何故政府が無能なのかと云うと、この未曾有の原発事故は、東電の技術では最初っから制御できるレベルじゃないんです。原発先進国のフランスは、事故当初から救援の申し出をしていましたが、日本政府はそれを断っていたんです。原子炉に海水を浴びせて冷やす事さえ、躊躇していました。何故か? 高温の蒸気を冷やすために海水を使うのは問題が無いのですが、原子炉に直接海水を浴びせると、水が蒸発して塩などの不純物が付着してしまうために、その原子炉は廃棄せざるを得なくなってしまうからです。

つまり、政府と東電は、見通しの甘さから、事故を起こした原子炉を再使用しようとして、取り返しの付かない現在の悲惨な状態になってしまったのです。

No title

*続き。。
地震があった当初、津波が来る前に、現場の作業員は大量の水が建屋から降って来たと証言しています。その水はどっから来ているかと云えば、使用済み燃料棒の束を冷却しているプールの水に決まってるんです。あれほどの揺れがあれば、水は大量にプールから飛び出すのは当たり前なんです。

後になって、使用済み燃料棒の束を冷却しているプールの水が減少している事が判り、それは高温によって水が蒸発したからだなんて専門家も云ってましたが、地震の揺れによって水がプールから飛び出したに決まってるじゃないですか。

私は原発の専門家ではありませんが、一般常識は理解しているつもりです。地震後に我が家の風呂場をチェックしたら、床が濡れてました。我が家では入浴後、風呂の水は落とさずに溜めて置きます。つまりその水が外へ飛び出している訳ですから、揺れがひどかった原発の冷却プールの水が外へ飛び出していない筈は無いんです。

No title

*続々。。
失礼しました。あまりにも、専門家と云う連中が一般常識に欠けているので、ついつい興奮して小言を云ってしまいました(^ω^)

鶴光さんは、今年63になりましたが、良くなってきましたねぇ。詰まらんくすぐりはやめて、笑福亭の話芸をもっともっと伝えて欲しいです。米朝一門、春團治一門、三枝(文枝)一門、林家一門そして、笑福亭一門と、上方には、五派あるのですが、笑福亭一門が一番弱いような気がします。長老は松之助さん。仁鶴さんもだいぶヨレヨレだし、鶴光さんの下は、ほとんどテレビタレントで、落語にリキが入ってないし・・・

上方落語を戦後に伝えた五代目 松鶴。その実子の六代目 松鶴の時代に上方落語は全盛期を迎えたと思います。今の上方落語に於ける笑福亭の低迷を見たら、六代目はあの世で「なんや! どないなっとんや!」って怒ってはりまっせ。東京の六代目の柏木の師匠も、そうでっしゃろけど・・・(^ω^)

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*しゅうちゃん。。
動画をやろうと思ったんですけど、まだまだ、詰まらんくすぐりが多過ぎる鶴光ですので、気力が沸きません(^ω^)

もうちょっと年齢を重ねると、きっと良くなるはずですよ。この演目でも、くすぐりを入れない部分の語りは、なかなかです(^∇^)

三月は年度末でお忙しいんでしょ? 落語はゆっくり聴けばいいですよ。どんなに古い記事へのコメントにだって、必ずリコメしますからね。私は、とにかく記事を書き続けて走り続けていないと、自転車と同じで、コテっと逝ってしまいそうなので、記事を書くと云うプレッシャーによって、気力を奮い立たせています(^∇^)

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*エキさん。。
学がありますねぇ(^∇^)
実は、この記事で、大塩平八郎に言及しようかと思ったのですが、記事が長くなるのでカットしました(^ω^)

私は聴いた事が無いのですが、この演目は、講談ばかりではなくて、「紺屋高尾」と同じように、浪曲でも演じられているようですね。

No title

鶴光さんの「木津の勘助」、ラジオで一度聴いたことがあります。僕は生で見た事はありませんがNHKの「日本の話芸」でも良く出てますね。今週もちょうど出ていて「宿屋仇」をやっておられました。
他にも講釈ネタをやっておられますね。「錦の袈裟」や「西行」、「荒大名の茶の湯」などが主なネタですね。

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鶴光を上げていただいたので早速早く戻り聞かせていただきました。
先ず感じたのは大きなホールでやっていらっしゃるのか反響してますね。
大勢の方の笑いを取りたいのか、それとも長年の癖か間に挟むくすぐりが多すぎ。
少々鬱陶しく感じました。
鶴光の課題はくすぐりを減らせるかどうかでしょうね。
客席から笑ってもらわなくても1席語り切れると良くなるでしょう。
小拍子のタイミングも悪くないと感じました。
しっかりと笑福亭の将来を背負っていって欲しいと思います。

上方落語の5派に露の一門は入れてもらえないのですね(笑)

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こんな時期だからこそ強いリーダーシップが政府に求められるんですが、早い復興と云ってもなかなか進んでいません~~もうすぐ学校も始まらなければならないし、何時までも被災者じゃないです~~それには物流がすべてに優先です
鶴光の落語を聞いて気が晴れました~~^-^ポチ!

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*えび助君。。
鶴光さんは、上方落語協会に所属しているのと同時に、東京の落語芸術協会(芸協)にも所属していますので、落語協会と芸協が十日ごとに興行を交代する東京の寄席では、芸協が興業する順番の、東京の落語定席に出演している、唯一の上方の噺家さんです。また「日本の話芸」にもコンスタントに出演していますので、東京の人が見た事のある上方落語としては、鶴光さんが一番多いと思います。

いろいろと制約があって、現役の噺家さんは、ウチではなかなか取り上げにくいのですが、あまり目立たないように、そうっと記事上げして行こうと思います(^ω^)

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*しゅうちゃん。。
この音源の収録場所は、NHK大阪ホールだと思います。米朝さんも、このホールは落語をやるには、ちょっと大き過ぎると云ってますね。

くすぐりが多過ぎるのが気になるでしょ? 自分の語りに絶対的な自信を持ってくるようになれば、笑い声で話の腰を折ってしまうので、余計なくすぐりは入れなくなるんですけれどね。昔は人情噺をしている時にくすぐりを入れると、客から怒られたと語ってる志ん生の映像が残ってます。

噺家は客が育てるものであり、噺家もまた、聴く耳を持つ客を育てるのです。そう云う関係にならないと落語文化は成立しません。客に判らないから噺を変えるなんて議論は、ナンセンスだと云われる状態にならなくては駄目なんです。

ははは~^^
露の一門を立ち上げて差し上げたいのですが、二代目 春團治が京都の劇場で、露の五郎少年をスカウトして噺家にした訳ですから、露の五郎は春團治一門なんですよ(^∇^)

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*右近さん。。
被災された方は、家や家族や財産や仕事まで失ってしまいましたが、乞食じゃないんですよね。
物資を現地に送れば、それで事足りると政府が考えているんだとしたら、大間違いです。

被災者が、自分の力で生活できるようにインフラ(下部構造の意味で、この場合は、生活基盤)の整備をする事が政府がやるべき復興対策だと思います。

具体的には、被災者が自分で仕事をして、生活できる体制にしてあげる事です。物資だけを送るのは、動物園の動物に餌を与えるのに等しい。それだけだったら、悲惨な経験をした彼らは、生きる希望を失うでしょう。

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