都会の子育ては難しい
- 2019/06/09
- 06:09

毎日お宿でツバメ談義をしていると、いろんな情報を得られます。千葉県出身のおばあちゃんから伺った話によると、最近はキジが山から里に下りてきていると云う。
山に猪や鹿や猿や新種のキョンが増えてしまったために、キジのエサがなくなり里へ降りてきて田畑を荒らすようになったらしい。キジは日本の国鳥です。他の野生動物とは違って矢鱈と駆除はできないんです。
人間と野生動物が棲み分ける境界線は里山です。里は人間の領域で山は野生動物の領域です。里山はその中間点。
もちろん藪さんのふるさとの小石川にはまったく里山なんてないので、余計に野生動物との出会いを大事にしたいんです。小石川で動物園以外では野生の猪や鹿や猿や新種のキョンやキジを見た事がありません。ウグイスの鳴き声が植物園で聞こえるのは数年に一度です。
それほど都会には野生動物がいないんです。近年ではネズミもゴキブリも蚊もいなくなってしまって、小石川では絶滅危惧種だと思います。
そんな自然のない小石川でツバメは毎年子育てをしにやって来てくれる。歳を取って足腰が弱くなり遠出ができなくなってしまった藪さんがどれほどそれを心待ちにしているかが判るでしょ?
お宿のツバメのサポーターは、だいたい150人くらいいます。お宿は確かに人間の領域ではあるんですが、ツバメの子育てが優先であって、マンションの外壁塗装工事なんてのは二の次なんです。
ツバメはそれを知っていて、6月5日に五羽のヒナが無事に巣立ったし、第二次子育てのメスも産卵床の物色にやってきています(^∇^)
https://www.youtube.com/watch?v=BE92lUY4hiw
撮影データ・・・令和元(2019)年6月1日(土)午前9時27分